
小学生の社会科は3年生、歴史が始まるのは5年生からですが、そろそろ自宅に日本の歴史についての本を揃えていきたいと考えています。
購入したところですぐに読むとは考えていませんが、息子がいざ歴史の出来事に興味を持った時にさっと渡せるよう待機させます。
ということで、本屋さんに行き日本の歴史の本を調査してきました。
いろいろ調べて感じたのは、子どもが低学年の場合、子どもの興味、性格、読書経験などにあわせて本を選ばないと、難しすぎて全巻読みきれないこともあるかもしれない、ということ。
歴史漫画の読者は、小学生から大学受験をしている高校生まで幅広いです。
その中で中学受験を考えている低学年にぴったりな歴史漫画はどれでしょうか。
今回は本屋さんに並んでいる歴史漫画について調査し、それぞれの特徴をまとめてみました(個人的な感想ですので、購入の際はKindleの試し読みや、本屋さんで実際に手にとって、お子さんに合った歴史漫画を検討してみてくださいね。)
小学館
全23巻:昭和部分は19〜21巻の約2巻
ハードカバー
Kindle対応(電子版には、底本の巻頭口絵ページ、巻末資料編は掲載されていません。)
小学館の歴史漫画は、映画「ビリギャル」でも登場していましたが、昔から中学入試からセンター試験までを網羅した、人気の歴史漫画です。昔ながらの懐かしい感じの絵でなぜか読みやすい感じがします。
Amazonの口コミを見ると高学年くらいから楽しく読めるようです。低学年の子には、同じく小学館から出版している「はじめての日本の歴史」が入門書としていいようですね。(下記参照)
昔から歴史漫画といえば「小学館」ですが、私が一番気になるのは出版されたのがかなり昔ということです。
改定されてはいますが、それでも改定された年は「1998年」と古いです。その結果、近代についての内容が地下鉄サリン事件で終わっており、近代史については弱いです。
小学館の歴史漫画はKindleに無料で読めるダイジェスト版がありますので、こちらで絵の雰囲気などを確認できます。
もし、Kindle版で購入すれば5,500円ほど安く購入できるので、Kindleで読書することが多ければKindle版がお得です。
学研
学習まんが 学研まんが NEW日本の歴史 別巻2冊付き 全14巻
2013/11/25発売
全14巻:昭和部分は11〜12巻の2巻弱
ハードカバー
Kindle対応(デジタル版には紙書籍の巻頭・巻末特集やコラムなどが収録されていません。)
新進気鋭のマンガ家・イラストレーターによるオール描き下ろしのマンガとなっており、漫画好きの子にはぴったり。
学研の歴史漫画は、全巻オールカラーでとにかく絵が綺麗で、内容も重要人物を中心に歴史の流れを描いているのが特徴です。
学研の歴史漫画は旧版からバージョンアップされるときに、全17巻から全14巻に減らされており、現在のものは内容が薄くなったと言われています。
その分、他の歴史漫画よりも巻末資料がかなり充実しています。
文化、人物などに分けてうまくまとめられていているのですが、Kindleで購入すると、漫画以外は収録されていないので注意が必要です。
旧版の歴史漫画は、Kindle(1冊287円)で読むことができるので、安く歴史漫画を揃えたいなら旧版の学研の歴史漫画をKindleで、という手もありますね。
【追記】Kindleの価格変更があったようです。2018年10月現在1冊575円です。
また、Kindleではなく、学研のオンライン学習サービス「学研ゼミ」の”図書ライブラリー”でも(月額500円)、旧版の歴史漫画が読み放題になります。
学研ゼミの場合、学研の「白い本シリーズ」や「10歳までに読みたい世界名作」などの子どもに読ませたい学研の本も読み放題の対象になっているので、お得です。
↓ 我が家にも何冊もある、白地の表紙が目印の、学研の「白い本」シリーズ
↓ 宝島の世界名作の本は、息子もお気に入りのシリーズです。世界の名作がコンパクトに読めます。
集英社
幻の江戸城天守クリスタルアートつき 学習まんが 日本の歴史 発刊記念特別定価 全20巻セット
2016/10/28発売
全20巻:昭和部分は16〜19巻の4巻
ハードカバー
Kindle対応(デジタル版には紙書籍の巻頭・巻末特集やコラムなどが収録されていません。)
現在発売されている日本の歴史漫画の中では、いちばん新しい歴史漫画です。
カバーイラストは、集英社各誌で活躍中のまんが家が描いており、本編には実績あるまんが家を起用されていて、パッと見た感じでは学習漫画というよりも普通の漫画ですね。
集英社の歴史漫画は、旧版のものと比べると近現代史が大増量されています。
次期学習指導要領までしっかりカバーされ、しかも各時代はそれぞれの専門家が監修しており、さらに大学受験界のカリスマ講師野島博之先生が総合アドバイザーとなっているので、大学受験の勉強にはぴったりなようです。
ただ、集英社の歴史漫画に出てくる人名や地名、できごとの表記は、高校で学ぶ日本史の教科書にもとづいて書かれているため、小・中学校で習う表記とは異なる場合があるそうです。
そのため中学受験を検討している小学生には向かないようです。
どうしても学校の歴史の勉強は、戦国時代、江戸時代など古い時代がメインになってしまいがちです。しかし、私は教養として、近現代史もしっかり学んだ方がいいと思っているので、集英社の歴史漫画はとても好感が持てました。
集英社の歴史漫画はKindleにお試し読み版が全2巻あり、試し読みが可能になっています。しかもかなりのボリューム!これだけ読んでも面白かったです。
カラーのページもあるので、タブレットやパソコンで見るといいと思います。(私はKindle Paperwhiteで読みましたが、十分読めました。)
購入検討の参考にしてみてください。
角川
角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全15巻+別巻4冊セット
2015/8/7発売
全15巻:昭和時代は14〜15巻の2巻弱
ソフトカバー(小さめサイズ)
Kindle対応(デジタル版にはまんがのみを収録)
「ビリギャル」著者の坪田先生や明治大学文学部教授の齋藤孝先生の推薦コメントもあり、KADOKAWA創業70周年記念事業で作られた、かなりの力が入った歴史漫画になっています。
それはカバーイラストが、スタジオジブリの近藤勝也さん、「ケロロ軍曹」の吉崎観音さん、「DEATH NOTE」の小畑 健さんなど豪華な方々が手がけていることからもわかりますね。
個人的にはあまり気になりませんが、いろいろな漫画家さんが描いているので、かっこいい絵もあれば可愛らしい絵もあり、やや統一感がない感じはしました。
東大の入試問題や近年の歴史教育の現場で、今最も重視されているのは「歴史の大きな流れをつかむ」ことだそうです。これは中学受験でも同様の傾向があります。
角川の歴史漫画は歴史の流れがよくわかるように作られたそうで、高学年の子なら角川の歴史漫画はいいと思いました。
中学受験予定の他のブロガーさんたちも購入されている方が多いようです。
※以下は、小学生低学年から読める歴史漫画として売られています。
小学館はじめての日本の歴史
2016/4/15発売
全15巻:昭和時代は13〜14巻を2巻弱
ソフトカバー
Kindle対応
「小学1年生から読める! 」はじめて歴史に触れる小学生を対象にした学習まんがです。
私も実際にパラパラと読んでみたところ、本が薄め、文字も少なめでかなり読みやすいです。絵はややレトロな感じがしますね。
「はじめの日本の歴史」というだけあって、内容はこれだけではちょっと足りないかなぁ、というのが第一印象です。でも歴史へのハードルは低く、歴史を学び始める入門書としてちょうどいい感じですね。
子どもの反応をみてですが、歴史漫画で受験対策をするのであれば、より上級者向けの歴史本の購入が必須となります。
朝日学生新聞社
朝日小学生新聞の学習まんが 日本の歴史きのうのあしたは……(7巻セット)
2012/2/17発売
全7巻
ハードカバー
Kindle対応(歴史漫画の中で唯一Kindle Unlimited対応!)
朝日小学生新聞で連載されていた歴史漫画です。
この本の一番の特徴は、「中学受験に対応」と大々的に打ち出していること。
Amazonの口コミでは2年生の子どももハマったとあったので、低学年からでも楽しく読めるようです。
私もパラパラと読んでみましたが、文字が大きいことにびっくりしました。文字が大きくふりがなもしっかりふってあるので、まだ活字慣れしていない低学年の子でも抵抗なく読めると思います。
また、全7巻と他の歴史漫画に比べて冊数が少ないのも特徴ですね。
字が大きく冊数が少ないということは、情報量が必然的に少ないということになりますが、この学習漫画は学習指導要領や広く使われている教科書をくわしく調べ、登場回数の多い重要な人名や事件を盛り込んでいるとのこと。
他の歴史漫画は高校、大学入試を見据えて内容が盛りだくさんなのに対し、朝日学生新聞社のものは中学受験をする小学生を主にターゲットにして作られており、分量を抑えつつも小学生が知っておきたいポイントを押さえた厳選された内容になります。
ストーリーも、主人公の子どもたちがそれぞれの時代へ行き、出来事に絡んでいく内容なので、低学年の子でも理解しやすくなっています。
我家が選んだ歴史漫画
今回、現在お店に並んでいる歴史漫画について調べていると、私が子どもの頃に比べて、歴史漫画が随分変化していて驚きました。
カラーのページが多いし、とにかく絵が綺麗!全ての歴史漫画がKindle対応になっており、歴史漫画に対するハードルがかなり低くなっています。
とはいえ、息子はまだ1年生(もうすぐ2年生)。文字が小さかったり、文字がいっぱい詰まっていると、読みたがらないことがありますし、家ではKindleよりも実際の本を読んでいます。
漫画を読み始めたのも最近で、漫画の読み方(読むコマの順番)もたどたどしい感じ。
漫画の読み方にはすぐ慣れると思いますが、できるだけ読みやすいもので、かつ中学受験に対応したものがいいかなと思い、「朝日学生新聞社の歴史漫画」を購入することにしました!!
朝日学生新聞社の歴史漫画はKindle Unlimitedに対応しているため、Kindle Unlimitedでの導入も検討しました。
Kindle Unlimitedとは、全ての電子書籍(Kindle本)が読み放題ということではなく、 「Kindle Unlimited」対象タイトルのみが読み放題、一度に10冊まで借り放題というサービスです。
PCでもタブレットでも10冊まで本のデータをダウンロードすることができますが、もし11冊目を読みたい時には、選択している本の中からいずれかの利用を終了しなくてはいけません。
例えば、短期集中で7冊全て読み切って歴史の流れを掴みたいという目的とかなら、Kindle Unlimitedもいいと思うんです。
でも、Kindle Unlimitedは一度に10冊までしか使えません。その貴重な10冊の中に、歴史漫画7冊が長期間あるとなるとKindle Unlimitedの意味がありませんよね。
Kindle Unlimitedには、他にも中学受験にもぴったりな学習漫画や本がたくさんあるので、そちらを優先した方がいいと思います。朝日学生新聞社の学習漫画はほぼKindle Unlimitedに対応しているので、本代の節約ができますね。
これから息子には「歴史漫画を何度も繰り返し読んでもらいたい!」と考えているため、すぐ手に取りやすいところに置いたり、読み聞かせしたりして、歴史漫画に触れる機会を増やしたいので、あえてKindle本ではなく本を購入することに決めました。
この歴史漫画で高学年になるまでに、歴史の流れをしっかり掴んでくれればいいかなと思っています。
本当に細かい地名、人名、用語などは、高学年になってから塾でも勉強するでしょう。その時までに時代の流れが頭の片隅にでもあるのとないのとでは大違いだと思います。
さいごに
以前、ニュースを見ていた時、息子に「天皇って何?」と聞かれたことがありました。
天皇は「日本国民の象徴」です。しかし「象徴」という言葉はかなり抽象的で、低学年の子が理解するのは難しいです。
「偉い人?」と聞かれたのですが、偉いとか偉くないとかそういう次元の話ではないので、説明の言葉に詰まってしまいました。
改めて天皇とは何かと聞かれると、言葉にできませんでした。例えば、日本を知らない外国の人に「天皇とは何か」と聞かれても、おそらくうまく説明はできないでしょう。(恥ずかしながら・・・)
そんな内容を、小学校1年生に説明するのなんて、絶対無理ですよね(^^;;
来春には天皇が退位され、新しい天皇が即位されます。
おそらく日本中、その話題で持ちきりになるはずです。
天皇が変わり年号も変わるので、低学年とはいえ日本の大きな変化を感じると思います。
私も昭和から平成に移行する際、よくわからないながらも歴史的な大変なことが起こっているのだと思ったことを覚えています。
その時までに日本の歴史漫画を読んでいれば、より興味を持ってそのニュースを見ることができるでしょう。それにより、歴史に興味を持てるかも?!と淡い期待を抱いているのですが、期待しすぎかな。
実際に、息子が読んでみたレビューもそのうちあげたいと思います。
以上、歴史漫画の購入する際の参考にしていただけるとうれしいです。
【追記】歴史漫画について新たに記事を書きました!
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