息子は注意力散漫で、なかなか集中することができません…。

ということで、タイトルに惹かれ、「集中力のある子の育て方」という本を手に取りました。

 

以前、「低学年の子どもが勉強で集中することはほとんどありませんよ。5分、10分も集中できれば立派なものですよ」と、とある塾の先生に言われたことがあります。

本当に集中しているときは、声をかけても全く気づかない状態に入っているそうです。そういえば、息子が勉強をしているときにその状況に入ったことは一度も見たことがないなぁ、と思ったものでした。

 

「脳」と「心」に働きかける 集中力のある子の育て方の作者は、「集中するというのは訓練でできる」と言っています。

訓練できるのなら、知りたい!と読んでみることにしました。

 

正直、集中力を高めるためのトレーニング部分はできるかわからないですが、集中力を高めるための親の関わり方について書かれてある部分はなるほどということが多く、とても参考になりました。

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子どもが集中するためのヒント

本の中で「子どもが集中する4つのヒント」という章は、すぐに実践して効果のありそうなことが載っていました。

 

ヒント1   意識をすり替える
ヒント2   苦手科目の「好き」を見つける
ヒント3   人と比べない
ヒント4   好きなことをさせる

 

ヒント1   意識をすり替える

例えば、ヒント1の意識をすり替える。

勉強にも運動と同じように準備運動が必要という考え方なのですが、いきなり勉強を始めるのではなく、まずは自分の好きなことをして心が幸せな気分で満たせば、好きなことに集中した状態のままスムーズに勉強に移行(意識をすり替えること)できるというのです。

 

今まで、我が家は学校から帰ったらすぐ宿題をするというルールを作っていましたが、息子はまず遊びたいといつも訴えていました。それに対し私は「やるべきことをやってしまえば、そのあとはいくらでも遊べばいいのだから、まずは宿題をやってしまったら?」といつも説得していました。

この本の通りに、宿題の前に「息子の好きなこと」=「遊び」をさせると言うことを早速試したみたところ、びっくりするくらいの効果がありました。

 

学校から帰ってきて「すぐ遊びたい!」という息子に対して、

「先ずは遊んでいいんだけど、そのあと宿題できるかな?◯時からご飯だからそれまでに終わるようにしてもらっていい?」

と声をかけたのですが、本当に遊んだあと宿題を自分からやり始めたのです。

何度か「今、◯時だよ〜」とアラーム的に話しかけはしたのですが、今までの宿題をするように説得していた時間はなんだったのか??と思う位、息子のやる気も全然違いました。

 

集中するためにも導入が必要なのですね。意識を好きなものに集中させ、その勢いで勉強を始めさせるという方法は、息子には効果絶大のようです。

 

ヒント2   苦手科目の「好き」を見つける

他にもヒント2の苦手科目の「好き」を見つけるという項目では、嫌いな教科に対して少しの「好き」を大きな「好き」に育てるというアプローチ方法が書かれていました。

 

2年生にして算数に苦手意識を持っている息子。

ここに挙げられているアプローチは普段からできそうなことばかりです。親として子どもにしてあげられる、すごくポジティブなサポートで好感が持てました。

 

ヒント3   人と比べない

ヒント3の人と比べないと言うのは、集中力を上げるには人と比べないことが重要と言う話。

ライバルがいるから勉強すると言う相対的思考(他人と比較する考え方)での集中は、本当の集中力とは言えないそうです。

 

そもそも勉強するのは将来自分がやりたいことを実現するためにするもの。自分で考えて自分で選択して自分で行動した結果であれば、どんな結果が出ようと自分の責任として受け止めるようになるはず。

本当のライバルは常に自分自身と考える、絶対的思考(自分を中心とした考え方)を身に付ければ、本当の集中力を発揮して成績を上げることができるそうです。

 

子育て本では、他人と比べて評価する事はやってはいけないといろんな本に書かれいます。

私自身、あまり他人と自分を比較するのが好きではなかったし、そんなに気にもしてこなかったので、息子に対しても人と比べないようにしてきました。

まだ息子が人と自分を比べるような事はありませんが、「ライバルは自分自身」と言う考え方はタイミングを見て伝えていきたいなと思っています。

 

ヒント4   好きなことをさせる

そして、私が1番心に留めておきたいなと思ったのは、ヒント4の好きなことをさせるです。

計画通り勉強することは大事だけれど、遊びたくても我慢して勉強をしなくてはいけないと子どもに迫ってはいけない、なぜなら子どもの心が苦しくなってしまうからという言葉に、どきっとしてしまいました。

 

息子が1年生の頃、毎日漢字練習が宿題に出されていました。

ある日、息子は「こんなのやりたくない!!」と怒り出してしまったことがあります。

息子の担任は字を丁寧に書いていないと厳しく直される先生だったので、丁寧に書かなくてはいけないと言うプレッシャーが強かったようです。いつもなら時間がかかってもやるのに、時間をおいて何度かトライさせてみましたが全然できません。

その時、私は「心が拒否している状態なんだな」と感じました。

 

そこで先生に「何度もがんばってみたのですが、ここまでしか書けませんでした。負担がとても大きいようなので、少し様子を見ていいでしょうか?」と言った内容を連絡帳に記載することにしました。

息子は、宿題をしないことで先生に怒られないか心配していましたが、私が先生にお手紙を書いたから絶対に怒られないよ、と伝えるとほっとした表情になり、本当に辛かったのだなと感じました。

結局、宿題ができなかったのはその日だけで、その後は文句を言いながらもなんとか頑張りました。

 

それからというもの、どうしてもやらなくてはいけないことをやらないといけない状況と言うのはこれからたくさんあり、そのたびに無理!と逃げていたら困るなぁ、でも無理にやらせても子どもは辛いだけだし、どうしたらいいのかなぁと考えていました。

この本を読んで思ったのは、息子には普段から好きなことを思いっきりさせて心を満たし、もし嫌なことがあっても乗り越えられる心の体力のようなものをつけられたら、大丈夫なのではないかということです。

 

 

 

さいごに

人が深くものを考えるとき、重要な役割を果たすのは「集中力」なのだそうです。

これからは、今までになかった答えを探せる人だけが生き残れる時代になると言われています。作者はその意味でも「集中力」は今後ますます注目されると予想しています。

 

今まで「息子に集中力がない〜!」と嘆いていましたが、この本を読んで、自分の関わりのせいで集中できていなかった部分があったことに気づけたことは、大きな収穫でした。息子にあれこれいうよりも私自身が、できることから改善していきたいなと思います。

 

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