
ホリエモンこと堀江貴文さんの本は、新しい概念が書かれてあることが多くて好きです。
今回は「健康」について。
予防医療普及協会というちょっとお堅いイメージの名前の組織を作って、「防げる死を防ぐ」という活動をしているホリエモン。何かとニュースになるロケットのイメージが強いですが、最近は最先端医療や予防医療についても活動しているそうです。
予防医療普及協会には現役の第一線で活躍中の医師も所属しており、ホリエモンは医学界の常識は一般の人たちにはまだまだ知られていないことを知ります。
ホリエモンは知っていれば死ななくて済むかもしれない重要な情報が周知されていないことに問題を感じ、予防医療の普及活動をするようになったそうです。
世の中に広がるお手軽な健康法のような信ぴょう性の薄い話ではなく、科学的根拠のある病気を予防できる情報をまとめたのがこの本です。
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息子に伝えたい「健康の結論」
もともとこの本は自分の好奇心と自分や主人の健康のためにと思い読み始めた本なのですが、これは今からでも息子にも教えてあげたいと思ったことがあります。
それは「AED」です。
”命を救う行動力”という章では、心臓突然死を防ぐためにAEDの大切さについて書かれていました。
日本ではAEDの普及がまだまだだそうです。
日本のAEDは何回も電気ショックがかけられるように大容量のバッテリーが内蔵されているため、1台30万円もするという話は初めて知りました。もっとバッテリーの容量を減らし、使い捨てタイプのものを作ればもっと安く作れるそうです。
脳に酸素が供給されない時間が1分経過するごとに約10%も助かる確率が下がってしまうため、とにかく時間との勝負というのが心肺蘇生。
心停止から5分以内にAEDで電気ショックを行う状態にするには、片道150メートルぐらいの場所にあるのが望ましいそうです。
”咄嗟に思いつく場所”へAEDを配置することを実現するべきだそうですが、ホリエモンが提案するITを使ったAED設置の仕組みは本当に数年後には実現していそうだなと思いました。
いざという時、AEDはどこにある?
ふと我が家から最も近いAEDはどこか考えてみると、マンションの1階に設置してありました。
自宅で誰かが倒れたら1階まで降りて担いでくると何分だろう?おそらく倒れてすぐに猛ダッシュできるわけではないので、5分くらいかかるかな…。
一方、外出時、AEDはどこに設置されているのでしょう。
駅や大きな商業施設ならありそうですが、建物のどこに設置されているのか意識したことがなかったので思いつきません。
まずは息子と街の中のAEDがどこにあるの探してみるのもいいなと思いました。日頃から意識するだけで目に入ると思うので、いざという時にきっと役立つはずです。
記憶では電車の中には各車両に消火器はあるもののAEDは設置されていなかったはず。電車の振動があるとAEDが心電図をうまく読み取れないのでしょう。
新幹線にはAEDが設置されているそうなので、特急などの電車にも設置されているのかもしれません。
息子の好きな電車に乗るときも、電車や駅のどこに設置されていることが多いのか、チェックしてみたいと思います。
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AEDを使った救命を行うために
心停止時にAEDがすぐ持ってこられたとしても、果たして自分にちゃんとAEDを使えるのだろうか、という不安はつきものです。
ホリエモンは本の中で、
AEDによる救命は、みんな不安を持って当たり前だし、それでも行動を起こすことに価値がある。
と言っています。
私は救命講習を何度か受け人形には何度もAEDをかけたことがありますが、幸いにも生身の人間にはまだ経験がありません。
もしも倒れた人に遭遇した時、AEDを使って救命処置ができるかどうか…、正直、自信がありません。
しかし、やらなければ後悔することは間違いないと思います。
ホリエモンの言うように、いざという時に行動を起こすことに価値があるのだと思えたら、勇気が出ます。
そして、ホリエモンが「九九のように心肺蘇生やAEDを必須科目にしたい」と言っていました。
一般の人がAEDを使えるようになってしばらくたちますが、それでも使い方を知らない人はおそらくたくさんいるようですます。また、これからもどんどん医療技術が進めば、AEDに限らず、命を助けられる誰でも取れる知識や行動というのが増えていくでしょう。
知っていれば助けられる命を助けられないというのは悔やんでも悔やみきれません。
今でも学校で心肺蘇生やAEDの講習は行われていると思いますが、生徒全員が技術をマスターできるまでは指導できていないはずです。しかも、人間は忘れる生き物です。学校で一度、二度、学んだところで、時間が経てば忘れてしまいます。
せっかく人の命を助けられる技術を忘れないように、九九のように身につくまで、定期的に講習を受ける事と言うのは大切だなと感じました。
ホリエモンは、ゲーミフィケーションを利用するといいのではと言っていました。
上記をクリックするとすぐにお試しできますので、お時間のある時にぜひやってみてください。金田一少年の事件簿のパロディな内容ですが、子どもも楽しく学べそうです^^
息子は、今まで防災フェスなどでAEDを使った心肺蘇生の講習を受けたことがありましたが、この本を読んだ後
「AEDってわかる?」
と聞いたところ
「新幹線の名前?」
などというびっくりする返事でした(汗)
小学2年生でAEDが使えなくてもいいとは思いますが、AEDが学校やマンション、駅などのどこに置いてあるかと言った知識はあってもいいのではないかと感じました。
子どもでもAEDを持ってくることはできます。いざという時には貴重な戦力になるように、微力ながら息子に伝えていってあげられたらなと思っています。
さいごに
この本には、人生設計のアップデートについて、自殺予防とメンタル不調、心臓突然死の予防、大腸がん・子宮頸がんの予防、歯周病予防、落合陽一さんとの予防医療の対談について書かれてありました。
もともと知っていた知識も書かれてありましたが、IT技術の進歩のおかげでどんどん医療がアップデートされている様子は、ポケベルがスマートフォンになったようなスピード感で、医療もこれからのほんのわずかな年月で様変わりするのでしょう。
最近では、健康管理をするアプリも続々と登場しています。今年から制限はありますが保険内でオンラインで受診ができるというのも、時代を感じます。
最新の予防医療を知り、病気を自ら予防していく大切さを改めて感じ、自分ができるところから実践したいなと思いました。
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