【本レビュー】世界で羽ばたく計算力の伸ばし方

息子が始めたそろタッチ。

→算数苦手な息子、そろタッチを始めてます

まだまだマイナーな勉強方法ですが、暗算ができるようになるためにとても効率的に学ぶ方法だと思っています。

 

私自身、算盤は小学校の授業でしか学んだことがありません。

テレビなどで算盤を習っている子どもたちが、フラッシュ暗算などすごい速さで暗算をする姿は、もう別世界の話だと思っていました。

しかも算盤を習うには、4〜5年週2〜4日教室に通い、毎日大量の宿題をし続けなくてはいけないというイメージ。実際は知りませんが。

勝手な思い込みもあって、息子に算盤をさせるというのはかなり敷居が高いという印象しかありませんでした。

 

そんな印象の算盤でしたが、算盤の進化版である「そろタッチ」の存在はそういった敷居を下げてくれました。

ただ、2年ほどで暗算ができるようになるという謳い文句でしたから、「どうせ、能力のある子の話でしょ?」「計算アレルギーのある息子にはやっぱり無理なんじゃないの?」という疑いの思いがかなりありました。

 

でも、ママ友から教えてもらった時に、「コツコツ紙と鉛筆で問題を問うのが苦手な元気な子でも取り組みやすいよ〜」という言葉を聞いて、うちの子でも大丈夫かも?と思い、

体験授業にいってみた時には、クラスの子みんながピコピコとそろタッチを使って高速に計算をする姿に驚き、

「これは特別な子だけの話ではないかもしれない!」と思えたのです。

 

 

今年に入り、そろタッチを開発した先生が本を出しました。

 

海外では1990年代から、算盤を活用した暗算教室が急増。

日本の算盤人口が60万人であるのに対し、世界中では1000万人を超える生徒が珠算式算盤教室に通っているそうです。

世界の算盤人口の多さにも驚かされますが、世界の算盤と日本の算盤は色々な面が違いました。

まずはゴールとして目指すところが違います。日本では一般的に珠算検定の合格を目指して学習を進めていきますが、海外の教室は算盤を上手に使えることや検定合格ではなく、暗算力をつけることや右脳を鍛えること、そして算数や数学、生活に暗算力を生かせるようにすることを目指しています。

そしてもう一つの違いは、右脳トレーニングを目的としている海外では、より早く計算できるように両手で球を弾く、両手式算盤が主流ということです。

算盤をする目的が「暗算力をつける」と言うことにすごく魅力を感じました。結果的に暗算ができればいいのですから。

 

私は普通の算盤のことも知りませんし、そろタッチのやり方についても知りません。

そろタッチのアプリに従って息子は勉強を進めていっているだけですが、息子の様子を見ているとちゃんと計算できているようです。

算盤で暗算ができるようになった子が、頭の中に算盤があると言っているのを聞いたことがありますが、息子に聞くとまさしく頭の中にそろタッチのボタンが点滅するようです。

 

もちろんそろタッチだからと言ってすぐに暗算ができるというわけではないですし、イメージするだけだから簡単と言うわけでもないわけで、暗算力を身に付けるためにはそろタッチでも日々トレーニングする「継続力」が必要になります。

いくら楽しいアプリを利用していても、毎日トレーニングを継続していくのは子どもにとってとても大変です。

難しくなればなるほど辛いトレーニングになります。

辛いトレーニングを楽しくするために、そろタッチは楽しめる仕組みがいろいろ作られています。この辺りはスマイルゼミやRISUと同じですね。タブレットならではの魅力です。

 

そろタッチの楽しむ仕組みは、

  • 日々のミッションをクリアする度、世界中の国旗を収集できる。
  • 水槽のコーナーがあり、ステージをクリアする毎に新しい魚が水槽がもらえ、日々のミッションをクリアするたびにもらえるエサを魚にあげて大きく育てられる。
  • 全国のそろタッチ生との間で色々なランキングがつく(継続日数、正解数、早起き順など)。

 

落合陽一さんは、物事を継続するための条件として、射幸心としての「ギャンブル的な報酬」と、収集欲としての「コレクション的な報酬」、体感的な「心地よさの報酬」と本に書いてありました。

そこで、そろタッチの報酬を分類してみました。

  • コレクション的な報酬は、国旗収集と新しい魚。(国旗がそろうと、花火が打ち上げる仕組みも嬉しい)
  • 心地よさの報酬は、魚の餌やり。(エサをあげるとパクパク食べる姿がなぜか可愛い)
  • ギャンブル的な報酬は、ランキング。(様々なランキングがあるので、ちょっとのがんばりで必ずランキングに入れるのは嬉しいところ)

ですね。

最近の学習システムにはこういった報酬を用意して、継続できる仕組み作りがちゃんとされているんですね。

スマイルゼミとRISUの報酬についてはこちら。

【本レビュー】「超AI時代の生存戦略」から考える、小学生の勉強の習慣化

 

 

そろタッチはスマイルゼミに比べると簡単なイラストですし、どこか手作り感のあるアプリに感じるかもしれません。

しかし、そろタッチの本を読むと子どもが楽しめるようにいいと思ったことはどんどん取り入れる姿勢が書いてあり、とても好感を持ちましたし、こういう熱い想いを持って作られたアプリだったんだなということがわかり、より信頼感が増しました。

頻繁な改訂があるということに少し頼りない印象というか不完全さに頼りなさを感じないわけではありませんが、根幹となるそろタッチの方法は間違いなくいいもの。子どもたちのための改訂なので、その効果には期待しています!

 

本にはそろタッチに取り組む子どもたちの事例も書いてあり、面白く読ませてもらいました。

特に電車好きのLくん。息子と通ずるものがあり、とてもほほえましく読みました。電車が好きなことを受け入れた上で、電車とそろタッチを両立する方法を見つけ出すことで能力が伸びていったこと、とても参考になりました。

 

他にも、算盤についてだけでなく、世界のICT教育や最先端の教育についても書かれてあり、とても興味深い内容でしたよ。

 

最新の教育に興味のある方、圧倒的な暗算力を子どもに身につけさせてあげたいと考える方に、オススメの本です。

Kindle Unlimitedで読めますので、気軽に読んでみて下さい^^

 

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