
本屋さんの図鑑コーナーの一番目立つ場所で売られている 「講談社の動く図鑑MOVE」と「学研の図鑑LIVE 」。
我が家はMOVEを揃えていますが、息子が好きな分野のものは両方あります。
両方を読み比べて思うのは、どちらも本当に優秀な図鑑ということ。子どもの興味をうまく引き出して夢中にさせてくれます。
今回は「講談社の動く図鑑MOVE」と「学研の図鑑LIVE 」の違いについて思うところを書いてみたいと思います。
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私が幼稚園児に図鑑を揃えた理由
図鑑は、興味のある分野であれば面白く眺めたり読めたりすると思うのですが、子どもってそうでない分野の図鑑は手に取ることすらしないですよね。
なので、初めは乗り物系の図鑑しか購入していませんでした。
でも、
「小さい頃から子どもに図鑑を買い与え、疑問に思った時にすぐ調べられるような環境が、頭のいい子を育てる!」
という話を聞いたことをきっかけに、図鑑を揃えるようになりました。
我が家が一番初めに買ったのは 、MOVE
「講談社の動く図鑑MOVE」は現在は全部で22巻。(2018年9月)
当初はLIVEがまだ出版されていなかったので、DVD付きの図鑑を買うなら迷うこともなくMOVEでした。
DVD付きの図鑑を購入した理由は、興味のない分野でも少しは興味を持てるようになるかなと思ったからです。
ただ、情報を調べるだけでなく、
「大迫力の写真を見て興味を持つ」
「おもしろい映像を観て、好きになる」
「好きになるから、もっと知りたくなる」
「もっと知りたいから、何度でもDVDを観る。何度でも図鑑を読む」それが、動く図鑑MOVEです。
この図鑑を読んだ読者が、一生おぼえているような、印象的な
誌面作りをMOVE編集部は目指しています。
まさに、講談社のHPに書かれている説明の通り、
「興味を持つ→好き→知りたくなる→何度でもDVDと図鑑を読む」
の循環が息子に起こりました!!
それまで乗り物ばかりに興味を持っていた息子ですが、図鑑を買ってDVDを見ていると、どんどん他のことにも興味をもちはじめていきました。
例えば「動物」。
今まで、動物園に行っても動物を見るよりも走り回るだけだったのが、この図鑑を読みはじめてからは動物に興味を持って見るようになったのには驚きでした。
他にも「宇宙」「植物」「爬虫類」などなど、今まで見向きもしなかった分野もDVDを見ると、そのうち図鑑も読み始めました。
息子が新しいものにハマっていく姿が嬉しくて、図鑑を買うのが楽しかったのを覚えています。
MOVEがよかったので、息子が好きな分野の図鑑は後から発売されたLIVEも揃えていきました。
LIVEは創刊2年目の新しいシリーズの図鑑です。現在は全18巻になります。(2018年9月)
MOVEとLIVE、その違いは?
DVD
MOVEとLIVEの1番の違いはDVDです。
どちらかというとMOVEは正統派。
NHKの画像を使用していることもあり、どのDVDも小さな子供でもわかりやいように説明されています。
子どもたちが喜びそうな視点で構成されていて、好感が持てます。
一方、LIVEはちょっと個性的。
ドキュメンタリータッチのDVD映像がメインになります。
恐竜だったらプラネットダイナソーを子ども用に編集したものが使われているなど、主にBBCの画像を使用しています。
恐竜のDVDはかなりリアルです。
息子は恐竜が大好きだったので大丈夫でしたが、肉食恐竜が草食恐竜を襲う場面などは、怖くて見れない子もいるかもしれません。(血が画面に飛び散ります)
宇宙のDVDは大人でも難しい内容が入っていますが、ドキュメンタリータッチの映像はワクワクしながら見ることができます。
何と言っても、LIVEの映像はMOVEよりもかっこいいです!!
そして、ちょっと特別な使用方法になるかもしれませんが、LIVEはもともとBBCの画像を使用しているので、音声と字幕に日本語と英語の言語選択ができます。
子どもはDVDの内容を覚えるくらい見るので、音声を英語に変えて見せれば英語の教材にもなります。
使われている英語は専門用語ですが、日本語で内容はほぼわかっているので、英語もすんなり受け入れることができるでしょう。
図鑑の内容
図鑑の内容としては、両者とも表現の違いはありますが、写真やイラスト、図なども綺麗で見やすく、載っている内容は大きく変わらないと思います。
ただLIVEでは、ARなどの最新技術を導入しており、子どもがよりリアルに感じられるようにつくられています。
ところでARってご存知ですか?ウィキペディアによると
拡張現実(AR)は仮想現実(バーチャルリアリティ = VR)の変種であり、その時周囲を取り巻く現実環境に情報を付加・削除・強調・減衰させ、文字通り人間から見た現実世界を拡張するものを指す。 バーチャルリアリティが人工的に構築された現実感と現実を差し替えるのに対し、拡張現実は現実の一部を改変する技術である。例えばバーチャルリアリティでは、仮想の部屋に居て、仮想のテーブルに置かれた仮想のティーポットを見ているかのような五感情報を人に提示するのに対し、拡張現実では人が実際に居る現実の部屋のテーブルの上に、仮想のティーポットが置かれているかのような情報提示を行う。
引用元: Wikipedia
まさにドラえもんの世界が現実になってるような感じ(笑)
本当にすごいです!
DVDに対する心配もありましたが…
初めは図鑑のDVDを長時間、見続けるようになったらどうしよう、DVDばかり見て肝心の図鑑を読まなかったら…という心配がありました。
確かに、図鑑のDVDを見ることによって、テレビの前にいる時間が増えてしまいました…。(DVDが1本45分〜110分程度)
DVDばかり見ているのはどうかと思い、ある時から息子がDVDを見ている時に手元に図鑑を持っていくようにしました。
すると息子はDVDに映っている場面を図鑑から探し出す遊びをするようになり、そのうちDVDに出てくる場面以外のページも見るようになりました。
そしてDVDで内容を覚えて図鑑を読み続けた結果、自然にひらがなとカタカナをマスターしたことは、思わぬ副産物です。
とは言ってもやっぱり、小さいうちからDVDを見るということは、デメリットもあると思います。
しかし、DVDを見ることで息子がたくさんのことに興味を持って自ら図鑑を読んでいる様子を見ていると、DVDを見る時間を約束するなどして、親がデメリットをできるだけ最小限にする工夫をしてあげればいいのかなと思うようになりました。
初めに購入したのが3年前、今では思い出したようにDVDを見ることはありますが、繰り返し何度も見ることはなくなり、図鑑を読むようになってきました。
LIVEの最新刊「鉄道」
2016年に発売された最新刊、 LIVEの13巻目の図鑑は息子の大好きな「鉄道」です。
こちらの図鑑、やはり期待を裏切ることなくLIVEらしい内容でした。
DVDの初めから、一番メジャーな新幹線ではなく、特急列車で日本縦断する特集を組むあたり、さすがだと思いました。
息子は特急列車も大好きなので、この図鑑はすぐに息子のお気に入りになりました。
学研の「図鑑くらぶ」を利用すれば、より知識が身につく!
リアルな図鑑を読んで実体験が加われば、より記憶が定着します。
私が一番意識したのは、DVDと図鑑で興味が出てきた時、すかさず実物を見に行ったことです。
動物園、水族館、博物館、科学技術館、プラネタリウムなどなど、幼稚園時代には本当に色々なところに行きました。
子どもがもっとその分野に対して興味を持てたらいいなという気持ちもありましたが、一緒に私もDVDを見ていたので博物館や科学技術館などへ実物を見に行くと大人の私の方が楽しんでいました。
学研には「図鑑くらぶ」というのがあり、会員になると動物園、博物館などの施設で割引の優待が受けられるキャンペーンが実施されています。
優遇を受けられる施設がたくさんありますので、お出かけになる前にチェックして見るといいかもしれませんよ。
学研の図鑑くらぶ ぴったりの図鑑をさがせる図鑑のポータルサイト
図鑑に興味を持つための工夫
MOVEでは、時々、企画展を開催しています。
【2018年2月9日追記】
現在、日本科学未来館でMOVEの企画展が開催中です!
⇨【レビュー】人気の日本科学未来館 「MOVE 生きものになれる展」
【2018年9月27日追記】
2018年9月21日(金)~2019年1月14日(月・祝)、すみだ水族館で驚きの生態を持ついきものが大集合!「両生類・は虫類大作戦!」が開催されています!
こういった企画展に積極的に行くことで、今まで興味がなかった分野に興味を持ち、自然と図鑑好きになれるかもしれません。
とは言っても、子どもによって好き嫌いがありますから、子どもが企画展などの展示に興味を持つこと期待しすぎてはいけません。
好きにならなくても興味を持てなくても、今までよりは身近なものになるはずですから、きっと子どもの視野はそれまでよりは広がっているはずです。
さいごに
私個人としては、LIVEの方がDVDの映像がかっこよくて気に入っていますが、どちらの図鑑を買おうか迷っている方にアドバイスをするとすれば、子どもに興味を持って欲しい分野の図鑑を購入する場合や、小さい子に購入する場合は、MOVEをおすすめします。
でも一番のオススメは、両方の図鑑を揃えてあげることです。好きな分野は特に!
好きな分野はとことんのめりこめるように環境を整えてあげると、子どもはびっくりするほど知識を身につけ、大人では気づかないような違いがわかるようになります。
そして、何より図鑑は親子の最高のコミュニケーションツールです。
私は図鑑を通して、息子と色々な話をしました。
色々なところへ行き、たくさんの思い出を共有してきました。
小学生になり、息子の乗り物好きはあいかわらずですが、興味がまた少しずつ変化している息子。
今は他のことに夢中で図鑑を読む頻度が減ってきてしまいましたが、やはり幼稚園時代にたくさんDVDを見て、図鑑を読み聞かせて色々なところに行ったおかげで、幅広く興味・関心を持てるようになったと思いますし、語彙が豊富だと思います。(親バカです。。)
反抗期になって話をしてくれなくなるまでは、これからもたくさん息子とコミュニケーションを楽しみたいと思います。
幼稚園時代にたくさんいった日本科学未来館は、図鑑を読んで行くとより楽しめますよ。
→ 子連れで日本科学未来館、魅力と混雑状況 2018年2月週末
最近は、社会についても興味を持ってもらおうと、いろいろタネをまいています。
→ 歴史にまだ全く興味のない小学2年男子に歴史に興味を持ってもらうきっかけ作り
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初めまして。金田と申します。
大変興味深く拝見いたしました。
私は今まさに3歳になる息子に妻と図鑑を買い与えようとしており、
LIVEとMOVEで迷っているところです。
そこでお伺いいたします。LIVEの動物には爬虫類等の掲載もありますが、
MOVEにはないと認識しております。
今はMOVEに傾いているのですが、踏ん切りがつかないのはこの点です。
この点について、ご意見があればお聞かせいただけますでしょうか。
コメントありがとうございます^^
我が家にはLIVEとMOVE両方の「動物」がありますが、質問していただいた爬虫類の項目の有無を全く把握していませんでした。
改めて見直してみたのですが、MOVEは「動物=ほ乳類」として図鑑が構成され、
LIVEは「動物=ほ乳類」だけでなく爬虫類、両生類も「動物」として扱われていました。
LIVEの図鑑は、「動物ってほ乳類だけじゃないんだ!」という気づきのきっかけになるかもしれませんが、
動物の定義を調べるには十分ではないと思います。(ちなみにMOVEは初めから「この図鑑では、数々の哺乳類を紹介しています」とし、動物の定義は載っていませんでした。)
また、LIVEの図鑑は両生類爬虫類についても大まかな分類が網羅されて載っていますが、十分とは言えないと思います。
例えば、カエルの項目にカエルの卵やオタマジャクシが載っておらず、両生類をイメージするのには足りない感じです。
個人的にLIVEの爬虫類両生類の項目は、おまけみたいなものに感じました。
両生類爬虫類の項目が必要な場合、両生類爬虫類の図鑑を買った方がいいと思います。
ちなみに我が家にはMOVEの両生類爬虫類がありますが、やはりDVDが秀逸です。
今まで全く両生類爬虫類に興味のなかった息子が夢中で見ていました。
ちなみにLIVE「動物」に付属しているDVDに出てくる動物は、全てほ乳類でしたよ。
ご回答ありがとうございます。
なるほど、思うに「動物」と名を売って爬虫類・両生類がないのは、
学研としては看過できないという社風なのでしょうね。
ただあくまで爬虫類・両生類については独立した「は虫類・両生類」を見てくれと。
うっちゃんさんがブログで総括されていたように、我が家の息子のように3歳くらいであれば、
導入としてMOVEが合っているのかもしれませんね。
個人的にはMOVEも早く「古生物」を出してほしいと思っていますw
ありがとうございました。
こちらこそ。
拙いブログですが、参考にしていただけたようで嬉しいです。
どうぞ、家族みんなで図鑑を楽しんでください^^