
鉄道博物館と言えば大宮や京都を思い浮かべるのではないかと思いますが、実は四国にもなかなかおもしろい鉄道博物館があります。
場所は愛媛県の西条市と言うところなのですが、伊予西条駅という駅の北側と南側に作られています。
鉄道歴史は十河信二記念館、四国鉄道文化会館、観光交流センターからなる愛媛県の施設です。
この施設、一言で表すと「とってもきれいなレトロな施設」です。
私は四国鉄道文化館しか行けなかったのですが、鉄道好きの大人や子供がとっても楽しめる施設だったのでご紹介したいと思います。
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鉄道歴史パーク in SAIJO
十河信二記念館
鉄道歴史パークin SAIJOの建物、「四国鉄道文化会館」、「観光交流センター」には名前の通り四国の鉄道文化が展示されているとか観光センターになっていると言うのは想像できそうですが、「十河信二記念館」の十河さんって誰?って思いますよね。
十河信二氏は西条市出身の方で第4代国鉄総裁として、夢の超特急「東海道新幹線計画」を実現した人です。
十河信二記念館には、その十河信二氏にまつわる貴重な遺品の展示が記念館にされています。
先日の記事でも書いた、0系新幹線を模したホビートレインはこの方が愛媛出身だったことに由来して作られたものです。
今回息子と鉄道歴史パークを訪れましたが、子どもにとっては四国鉄道文化館の北館と南館が楽しかったようで、残念ながらこの記念館にはほぼ立ち寄ることができませんでした。(トイレのみ利用しました)
四国鉄道文化館 北館
四国鉄道文化館には北館と南館があるのですが、北館の中には0系新幹線とDF 50型ディーゼル機関車が展示されています。
この施設で本当にびっくりするのは建物の美しさです。
大胆なデザインの木造建築の中にレトロな0系新幹線DF 50型ディーゼル機関車が展示されていて、懐かしい昭和にタイムスリップしたような、でもモダンな空間が広がっていました。
靴を脱いで館内に入るのですが、大人はスリッパに履き替えます。子供用のスリッパもあるのですがスリッパでは自由に歩くことができないので息子は裸足で入りました。
体育館のように広い館内は裸足で歩き回ると気持ちよさそうでした。
新幹線の中にももちろん裸足で入ります。
新幹線やDF 50型ディーゼル機関車の運転席にも入ることができ運転士の気分を味わうことができました。
入り口のカウンターに本物の運転士の帽子やジャケットが置いてあり、自由に借りることができます。
ジャケットは大人用しかなかったので着ることができませんでしたが、息子は帽子をかぶり運転席で運転し、ご満悦でした。
四国鉄道文化館 南館
四国鉄道文化館の北館と南館の間にはぽっぽ橋がかかっています。
橋の上からは駅を行き交う予讃線の車両を真上から見ることができます。
電車だけでなくいよ西条駅の構内には大正10年当時のレンガ造りの給水塔や駅員休憩所なども見ることができます。
その橋を渡り南館へ行くと、南館の前には青々としたら気持ち良さそうな芝生の奥にフリーゲージトレインが展示されていました。
フリーゲージトレインとは軌間可変電車のことであり、
軌間可変は鉄道車両が異なる軌間の線路へ直通することができる機構であり、車輪を車軸方向にスライドさせる台車を搭載した車両を、軌間の異なる線路を接続するように設置された軌間変換装置を通過することで軌間を変更できる。この技術を用いれば、標準軌の新幹線と狭軌のままの在来線を直通運転する列車を運行できる。
引用元:ウィキペディア
私は、九州新幹線(長崎ルート)のために開発しているということで、フリーゲージトレインという存在を知りましたが、1993年から開発が進められているそうです。
ここにあるのは四国で試験走行した、第二次試験車両のフリーゲージトレインです。
そして南館の中には大型鉄道ジオラマ、C57形蒸気機関車やキハ65型急行用気動車、DE10型ディーゼル機関車が展示されています。
中でも鉄道ジオラマは大きさは大宮や京都の鉄道博物館に比べるとそんなに大きくはありませんが四国4県の特徴ある沿線風景を再現しており、四国の地形や走っている電車のことがよくわかるようになっています。
また限定された日だけですがジオラマの運転もできるようになっているそうなのですが、訪れた日は運転できずでした…。残念!
まとめ
この鉄道歴史パークは広くありませんがあまり人もいないのでゆったりと見ることができますし、木のぬくもりを感じる建物の中は他の鉄道博物館とはまた違った雰囲気で、居心地がとってもよかったです。
ただこのためだけに愛媛県西条市に訪れると言うのはちょっと大変かもしれませんよね。
おそらくこの施設は1〜2時間ほどで見終わってしまいます。(電車が大好きな子だともっといたい!というと思いますが…)
そこで鉄道歴史パークと一緒に「愛媛県立総合科学博物館」にも訪れると良いと思います。
プラネタリウムをはじめとする宇宙やエネルギーなど充実した展示物が沢山あるのですが、中でも恐竜の展示が迫力満点で、大きな恐竜の模型がリアルに動きます。
息子が3歳の頃行ったのですが、怖くて怖くて恐竜の前を通ることができませんでした(笑)
そしてもう一つお勧めなのが海産物。
西条市は海に面しているので海産物がとてもおいしいのです。
今回、美味しい海鮮丼を食べに行きました。
私が行ったのは鉄道歴史パークから車で5分ほどの場所にある「マルトモ水産 鮮魚市場」。
私たちの前に20組待っている人がいて1時間ほど待ちましたが、待つだけの価値はある味でした。切り身がとても大きく食べ応えたっぷり!具が多くて逆にごはんが少なく感じました。
施設の概要
名称:鉄道歴史パーク in SAIJO
住所:愛媛県西条市大町798番地1
電話:0897-47-3575
HP :http://s-trp.jp
開館時間:午前9時から午後6時
※入館は午後5時30分まで
休館日:水曜日
入場料:十河信二記念館、観光交流センター無料
四国鉄道文化館大人300円、小人100円
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