川崎医療福祉大学客員教授で児童精神科医の佐々木正美先生の本を久しぶりに読みました。

 

今回読んだのは、こちらの本。

佐々木先生の本は以前も読んだことがあるのですが、自分の育児を振り返り、気持ち新たに息子と関われるような心に響く言葉がたくさん詰まっています。

 

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私が一番心に響いた言葉は、

子どもは「過保護」で育ててください。

主体性が育まれ、のびのびした子になります。

 

過保護に育てるっていうのは、衝撃的でした。

 

「過保護」と「過干渉」という二つの言葉がありますよね。これらの言葉の定義は人によって違い、誤解が生まれやすい言葉だと思うのですが、

 

先生は、「過保護」とは子どもの望むことをやってあげすぎること、「過干渉」は子どもの望まないことをあれこれと命じすぎたり、期待しすぎたりすることだそうです。

 

 

 

先生の言っている、子どもの望むことと望まないことって、頭ではわかるんですよね。

 

でも、現実は何でも子どものことを聞いていたらわがままな子になっちゃうんじゃないかとか、我慢ができない子になるんじゃないかとか、自分のことは自分でやれる自立した子になって欲しいなんていろいろ考えてしまって、子どもが望んでいることをダメだと言ってしまうことがよくあります。

 

その結果、私はきっと過干渉な親になっているようです…。

 

例えば、息子は小学校一年生ですが、学校に行く朝、着替える時に「手伝って〜」という時がよくありました。

 

夏休みに入って振り返ってみると、学校に行き始めて2ヶ月経っても息子にとって学校はまだまだ頑張っていかなくてはいけない場所だったのだと思います。

そこへ行くための準備をするときは、学校で頑張るためにも私に甘えたかったのかもしれません。

 

 

しかし私はそんな息子の気持ちを全然考えず、学校が始まって2ヶ月も経ったんだから、学校の準備は全て自分でやるようになって欲しいという思いの方が強くなっていて、

自分の手が空いていても「一人で着替えられるでしょ!」とあえてやってあげないことがありました。

 

 

思い出してみると、息子の望むように着替えを手伝ってあげた日は、学校に行くまでの準備はかなりスムーズでした。

でも、手伝ってあげなかった日は、学校に行く時間になってももっと遊びたいとか学校に行きたくないと、家をなかなか出発しようとしませんでした。

 

 

 

人は、自分自身が価値あるものだと実感できなければ、他者の価値を実感することはできず、自分の価値がわかるようになると、他者の存在も価値あるものだと理解できるようになり、人を大切にしようと思えるそうです。

自分の価値をおとしめないために、社会のルールを守ろうと思ったり、自分にできることは全力で頑張ろうと思えるというのです。

 

本当の意味で大切にされ、自分に価値があることを知った子は、わがままな行動などとらないものです。

子育てに迷うことがあったら「過保護な親」になることをおすすめします。

子どもの願いを受け止め、できるだけ叶え、愛されていることを実感させてあげてください。

 

私は息子の望むことを何でもやってあげようという考えを持っていませんでした。

 

「自分のことは自分でやって、自分がどうするべきかちゃんと考えられる人間になって欲しい」とただただ思っていました。

 

その考えのもと口出ししたり、教えたり、手伝ってあげたり、手伝ってあげなかったりしていました。

 

でもそれは、「過干渉」だったようです。

 

 

この本を読みながら、息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

 

 

夏休みは、たっぷり時間があります。

 

「息子の望むこと」を叶えてあげて、自分には価値があるということを感じてもらえる、ということも意識して行きたいなと思いました。

 

 

佐々木先生のお話は、子どもの愛情に満ち溢れて幸せな気持ちになります。

 

 

先日、先生がお亡くなりになったそうです。先生の講演会に行きたかった…。

今回、読み直すまですっかり忘れていたので、忘れないよう何度も繰り返し読んで行きたいと思います。

 

佐々木先生といえば「子どもへのまなざし」という本。

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