
夏休み、息子と一緒に香川県に行ってきました。
いつもは飛行機を使って行くのですが、1時間30分弱で行ける便利さと引き換えに、今回は約9時間半かけて寝台列車で向かいました。
現在、定期的に運行している寝台電車はサンライズ瀬戸、サンライズ出雲だけです。
サンライズ瀬戸と出雲は連結してJR東海道線を西へ走っていきます。
途中、横浜駅、熱海駅、沼津駅、富士駅と停車して静岡駅に向かう途中で0時をまたぎます。
浜松駅を出発すると、次に停まるのは兵庫県西部に位置する姫路駅。そして、岡山駅で切り離しが行われ、サンライズ瀬戸と出雲はそれぞれ高松駅、出雲市駅へと走ります。
次々と寝台列車がなくなり、豪華な観光寝台列車へと移り変わっている中、頑張って走り続けているサンライズ。
いつなくなってもおかしくないなぁと思ってこの夏休みに息子と乗ることにしました!
サンライズに乗ろうとしていた時期に大型台風が日本列島を直撃するという予報だったので、乗れるかどうか心配でしたが、なんとか無事に乗れました。
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サンライズ瀬戸に乗り込む
東京駅の22時、いつもは東海線が走る9番線にサンライズが停まっていました。
先頭車両の前では、私たちと同じような夏休み中の親子連れで溢れていました。
サンライズは寝台列車なので、普段は子どもが起きている時間に絶対に見ることができない貴重な電車です。
出発前に息子も、本の中でしか見たことのなかったサンライズをじっくり見学、写真撮影して乗り込みました。
赤と黄土色のツートンカラーが少しレトロな感じです。
「サンライズ」という名の通り、太陽が昇る様子、「朝」のイメージを色で表しているそうです。
中に入ると木目調のデザインでホテルのように落ち着いた廊下、部屋がずらりと並んでいます。
部屋の種類は、普通車指定席の「ノビノビ座席」というカーペットの上で毛布にくるまって寝る、ざこ寝タイプの部屋以外は全室個室。
A寝台にあたるのは「シングルデラックス」(瀬戸、出雲にそれぞれ6部屋のみ)、B寝台には「サンライズツイン」(4部屋のみ)、「シングルツイン」(8部屋のみ)、「シングル」、「ソロ」があります。
今回は二階のシングルのお部屋に6歳の息子と2人で泊まりました。
写真で見るとほんと狭いですね(笑)シングルといっても、シングルベッドという意味ではありません。お一人様用という意味のシングルです。
ただ、一緒のベッドで寝たら、小学生までなら特急券だけで寝台料金は不要であること、まだ息子は一人で眠れないこと、ツインの部屋のチケットは入手困難なことなどの理由から、シングルの部屋を選びました。
事前にリサーチしていた通りの部屋の広さ。、個室の大きさは160センチの私が立っても頭を打つことのない高さで、息子と一緒でもそれほど窮屈な感じはしません。
その狭さ具合が秘密基地のような感じで、私も息子もとってもワクワクしました。
事前情報にエアコンが効いて寒いと言う話もありましたが、エアコンの調節もちゃんとできたので寒すぎず暑すぎず快適に過ごすことができましたよ。
ただ、肝心のベッドの眠り心地は、枕も固いし、マットも薄くて、残念ながらあまりいいとは言えませんでした。
息子と二人で狭いシングルのベッドで寝たのですが、一緒に寝るのは無理ではないけど、かなりキツイかったです。
お互いの頭と足を反対にして寝てみたりしたけど、寝相の悪い息子の体はいつの間にかベッドの真ん中を陣取っていて、私は丸まって寝ることになりました…。
ベッドは快適ではなかったですが、寝転がって外を見渡せる二階席は最高でした!
東京駅を出発した直後は新幹線や在来線がたくさん見えて、息子も大興奮。
夜は街灯が眩しいので、息子を寝かしつけるためにブラインドを引いて真っ暗にしましたが、電車をたくさん見ることができて興奮した息子はなかなか寝てくれませんでした。
【追記】2018年春、再び子連れでサンライズに乗りました!今回はシングルツイン。
→ 子連れでサンライズ瀬戸に乗車〜シングルとシングルツイン比較
翌朝、ブラインドを開けた外の景色は、 視界を遮ることのない広い青空、山々に囲まれた青々とした田んぼ。
電車移動なのに、プライバシーを守れる個室でくつろぎながら外の景色が移り変わるのを見れるのは、ちょっと贅沢な気分でした。
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サンライズ瀬戸・出雲、連結切り離し
6時27分。
岡山駅ではサンライズ瀬戸とサンライズ出雲の切り離し作業が行われました。
切り離し作業は、初めてサンライズに乗った私たちにはビッグイベントです。
同じようにたくさんの乗客の方たちもサンライズから降りてきて、切り離しを見守ります。
サンライズ瀬戸の方が先に出発してしまうので、切り離しの瞬間は車両に戻るように駅員さんに言われ、残念ながら見ることができませんでしたが、今まで連結されていた車両の扉が閉まるようすは見ることができました。
岡山駅を出発すれば、高松駅までは1時間。
サンライズに乗り込む前に購入したおにぎりを食べながら、海、工場地帯、山と変化して行く景色を見ているとあっという間に高松に着きました。
私は昔から瀬戸大橋が好きなのですが、瀬戸大橋は自動車の道路が上、電車の線路が下なので、大好きな橋の様子を見る事は出来ませんでした。
しかし、瀬戸大橋を渡る時の海の景色ものどかで素敵な景色でした。
サンライズ瀬戸のチケットを購入するのは大変でしたが、窓が天井まで大きく作られている二階席を頑張って予約して良かった〜!と思いましたね。
チケット購入については、下記の記事に詳しく書いています。
サンライズ瀬戸、高松駅に到着
高松駅に着いてサンライズから降り、サンライズの先頭車に向かいました。
行きは綺麗だったサンライズの顔に、たくさんの虫がくっついて汚れていました。
一晩頑張って走ってくれたサンライズに息子と一緒に「ありがとう」とお別れして、高松に降りたちました。
私自身、寝台列車に乗るのは子どもの頃以来。
息子が喜ぶだろうなぁと乗ることを決めたにもかかわらず、私の方が楽しんでいたかもしれないです。
サンライズ瀬戸に乗り込む前の準備
最後に、サンライズ瀬戸に乗った際、私が準備したものをご紹介します。
車中には、自動販売機のみで食堂車も売店もありません。なので、翌朝用のおにぎりと飲み物を購入しました。(車中の自動販売機は、若干値段が高いのと量が少ないので飲み物も必須。)
また車中では、事前に320円のシャワーカードを購入すれば、終点までいつでもシャワー室を利用することができます。
しかし、サンライズの出発は22時過ぎですし、子どもと二人で列車のシャワーを浴びる勇気は私にはなかったので、自宅でお風呂に入ってから東京駅に向かいました。
寝るときの格好ですが、シングルのお部屋には寝間着が一着用意されています。
私は寝ている間にお洋服にシワができてしまうのが嫌だったので利用させてもらいました。
荷物は、飛行機の機内持ち込み可能なスーツケースよりもふた回りほど大きいタイプのものとリュック、斜めがけのカバン、息子のリュックを持ち込むことにしました。
スーツケースがお部屋に入るか不安でしたが「シングル」のお部屋は、ベッドとドアの間の靴を脱ぐところにすっぽり入りましたので問題ありませんでした。
【追記】2018年春、再び子連れでサンライズに乗りました!
→ 子連れでサンライズ瀬戸に乗車〜シングルとシングルツイン比較
今回の旅行では香川県、徳島県、岡山県に遊びに行って来たので、次回からは子連れで行くと楽しい香川と岡山のおすすめスポットをご紹介したいと思います。
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